目の前にもうひとつの地球
※この記事には後半一部ネタバレがございます。
▼予告編▼
宇宙は計り知れないほど広大だ。
その中で逆に我々人類しか知的生命体がいないほうが可能性としてはおかしい。
きっと我々と似た知性が存在して、
我々と同じような惑星で暮らしている可能性は高いと自分は信じている。
え、変な宗教の勧誘じゃないですよ?
今作はそんな
”自分たちとそっくりな地球”
が目の前に現れて困惑する人々を描くSF映画なのだ!
はい!キミシマムザ裕君です。
さっそくレビューを!
簡単あらすじ
突如、上空に地球とクリソツな惑星が出現し、世間の注目を集めてる中、17歳でMITに合格した天才少女だったローダは、夜空に浮かぶ惑星に気を取られその不注意が原因で交通事故を起こてしまい…。
感想
インディペンデント映画の登竜門
サンダンス映画祭
で2011年2部門受賞した意外な良作。
※サンダンス映画祭についてはこちらの記事で軽く説明しています↓www.kimishimamuthemovie.com
もう一つの地球には一体何があるのか。
好奇心と恐怖を抱えながら日常生活を送る人々。
題材からしてSF色が強くなるかと思いきや、
あくまで今作のテーマは「贖罪」だ。
過去の罪を償うには何をする必要があるのか。
ヒューマンドラマテイストで静かに進行する。
彼女の背負った罪とはいったい・・・。
キャスト
ブリット・マーリング
お美しいお顔…
ちょっと歳を食ったルーシー・ボイントンみたい。
今作の監督マイク・ケイヒル とは相性が良かったようで、
次に撮った名作『アイ・オリジンズ』
でも器用されています。
最近はネトフリドラマ『The O.A』という作品で製作総指揮と主演まで務めている地味に忙しい方だ!
キャラとしてはちょっとナヨナヨしてて好きになれなかったけど、
きっと彼女の立場になったらとても勇気のいることなのでしょう。
ウィリアム・メイポーザー
どっかで観たことあると思ったら
ドラマ『LOST』のイーサンですね!
荒々しさと儚さを同時に混在させた、
どこか哀しい男を演じていてよかった。
てか今作のヒロインはこのおっさんじゃね…?(笑)
まとめ
原題のまま
【Another Earth】
の方がわかりやすかったかもしれない。
そして議論を生むあのラストの解釈は…
※以下ネタバレ※
彼が見えていた”謎の男”は全て幻。 最後に主人公ローダが観たのはもう一つの地球の自分自身。 つまり向こう側の地球ではジョンにチケットを譲らずに自分で来てしまったのだ。 ということは、こちら側のジョンは「割れた鏡理論」を信じ、 向こう側で愛する家族が生きているかもしれないという希望を抱いて旅立ったのにも関わらず、向こう側のローダがこちらに来ている時点でその説は消えてしまったのだ。 思い出してほしい。 ローダが”もう一つの地球”への旅を希望したのは彼の家族を殺してしまったことがキッカケなのだから…。 もう一つの地球のもう一人の自分
こんな人にオススメ
- SFドラマが見たい方
- もう一人の自分に会ってみたい方
- サンダンス映画祭作品が好きな方
おあとがよろしいようで…