印象セリフ
「あなたは私の美徳の全てよ」
製作国:イギリス
製作年:2019年
上映時間:122分
▼予告編▼
はじめに
皆さんは世界中で大人気の英国ドラマ『ダウントンアビー』をご存じだろうか?
19世紀英国の貴族とその使用人たちの愛と憎しみを描いた群像劇メロドラマで。
ゴールデングローブ賞にも受賞しているだけでなく、
ギネス世界記録にて”2011年最も高い評価を受けたイギリスのテレビシリーズ”
として認められているほどの作品である。
そんな作品がついに劇場映画化!そんなもの見るしかないでしょう!?
どうも、そんなご婦人が見そうなドラマをしっかりシーズン6まで見ているキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
1927年、英国国王夫妻が訪れることとなったダウントン・アビーでは、グランサム伯爵家の長女メアリーが執事のカーソンを復帰させ、パレードや豪勢な晩餐会の準備を進めていた。そんな中、先代伯爵夫人バイオレットの従妹で何十年も音信不通となっていたメアリー王妃の侍女モード・バッグショーとバイオレットの間にぼっ発した相続問題など、一族やメイドたちのスキャンダル、ロマンス、陰謀が次々と巻き起こる。…(映画.com引用)
感想
豪華絢爛!国王夫妻を迎え入れろ!
これはドラマファン待望の最高の続編にして最新作である。
豪華な部屋で書かれ厳重に運ばれた手紙、郵便列車から田舎町まで送られ、
そして田舎町の大きなカントリーハウスへ…
というオープニングシークエンスの時点で興奮必至。
作中クローリー家の邸宅として撮影に使用されている”ハイクレア城”がドンと映り込んで、お決まりのテーマソングが流れる。
その瞬間にもう鳥肌が立ち傑作になる予感しかないのだ。(ファンの洗脳)
このハイクレア城は夏の間だけ一般人も見学ツアーが組まれてるらしいので、いつか行ってみたいな~。
さて、肝心の内容について。
このシリーズは1シーズン8話ほどの構成で毎話4~5人をメインとした群像劇ドラマが魅力なのだが、今作はそれを2時間にギュッと凝縮しただけでなくドラマのメインキャラほぼ全員に焦点を当て、さらに新キャラまで魅力的に描くという離れ業を成し遂げて見せたのだ。すごい器用なことする!
絶妙に我々がドラマでもっと観たかった人間模様の数々を堪能することが出来る!
以下ドラマを見てる人にわかりそうな尊いポイントをご紹介。
- 不幸に陥らないベイツ夫妻
- パットモアさんとデイジーの口論
- メアリーの家族仕切りっぷり
- 幸せで乙女なバローさん
- モールズリーさんのコメディリリーフ
- やっと前に進みだすトーマス
- 帰ってきたカーソン執事
- ヴァイオレットおばあちゃんの皮肉合戦
とてんこ盛りである。ドラマ未視聴者からすると上の文章がもはや暗号に聞こえるだろうが、見た人たちにはこの上ない幸福感であることは間違いない。
そして衣装や舞台も豪華絢爛なため、シンプルニ19世紀英国の雰囲気を味わいたいという方でも十分楽しめるだろう。
復習は必要?
予告編が流れた時点で気になった人が多かったであろう今作。
しかし、今作を鑑賞するにはハードルが高いという声が多いこともたしかだろう。
なぜならこのシリーズはシーズン6まであるのだ。
エピソード数が少ないとはいえ、全50話越えを映画の為に見るのはしんどい…
そこで全エピソードを見てる自分として最大の疑問である
”ドラマを復習しないとだめなの?”
に対してお答えしよう。
残念ながら答えは…
見終わった後でも言い切れる。この映画はドラマ見てないと何もわからない…(笑)
貴族側の人間と使用人側の人間たちが長年にわたって繰り広げたドラマの数々。
群像劇としてバランスよく全キャラのストーリーがあるからこそ、今作がその集大成となっていて感動のカタルシスを得ることが出来るのだ。
じゃぁドラマを見てない人は鑑賞しないほうがいいのか?
それに対しての答えは…
ジョジョネタですいません(笑)
たしかにドラマを見ていないと楽しめないのはたしかなのだが、せっかくなら映画館で観て欲しいのだ!
じゃあどうすれば良いのかというと、そんな時に便利なまとめ動画!
を、公式側が作ってくれているのだ!なんて親切な公式様///
これでシーズン6までの全50話近くをたったの10分でおさらいが出来るのだ!
これさえ見てしまえば映画もなんとなくわかること間違いなし!もちろんなんとなくだけど!
なので、この10分動画を見たうえで映画を鑑賞し、このシリーズの雰囲気を気に入ったらドラマを見始めるという順番でも悪くはないでしょう。
ただ、10分の間で驚くほどネタバレをしまくっているのでそこはご了承下さい。
キャスト
群像劇なのでキャスト全員紹介は気が折れる…。
そのため、ドラマからの常連キャストはいつも通り素晴らしい活躍をしている前提で映画版で登場した新キャラを紹介しよう。
イメルダ・スタウントン
ヴァイオレットおばあさまと口撃合戦を繰り広げる遠い親戚のおばちゃん!
あれ?どっかで見たことあると思った『ハリーポッター』シリーズのあの人!!
ドローロス・アンブリッジ先生だ!
たしかにあの最強のおばあちゃんと対決するには彼女ぐらいの図々しさがないとだめなのか…
しかも実は今作のカーソン執事役のジム・カーターの実生活での奥さんなのだ!
そんな意味でもナイスなキャスティングでございました。
タペンス・ミドルトン
そんなイメルダおばちゃんのワケアリ使用人として登場。
出演シーンはあまり多くないが、彼女実はめちゃくちゃ重要なキャラである。
演じるタぺンスさんはあまり映画出演は今のところないけれど、
ドラマ『センス8』にてメインキャラを演じてるのもありここから売れ始めそう…
金髪も美しい…。
この2人以外にも王室側の使用人たちや王家の方々など新キャラは素晴らしかった。
まとめ
鑑賞のハードルは高いけど、見たときの圧倒的多幸感は他では中々味わえない傑作。
とりあえず興味だけある人は先ほど紹介した10分動画だけみて映画館へ来ても問題ないでしょう!
そしてもう終わってしまってるけどこの映画の続編としてシーズン7が作られることを期待しております(笑)
こんな人にオススメ
- 英国ドラマ好き
- 高級感溢れる映画を観たい方
- 19世紀が好きな方
おあとがよろしいようで…