キミシマムザ裕君の映画部屋

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『NANCY(原題)』映画レビュー「嘘つきは家族の始まり?日本でまだ未公開のサンダンス映画祭脚本賞受賞作品!」

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「私があなたの…」

▼予告編▼


Nancy Official Trailer #1 (2018) Andrea Riseborough, Steve Buscemi Thriller Movie HD

突然ですが皆さんは

サンダンス映画祭 

をご存じだろうか。

あの名優であり名監督

ロバート・レッドフォード

が主催するインディペンデント系映画の登竜門であり、毎年200本を超える長・短編作品が上映されるオタク再注目な映画祭だ。

あのタランティーノやロドリゲスの知名度を上げたことでも有名。

そんな映画祭で2018年に脚本賞を受賞したのが今作なのである!

ほら!それ聞いただけでちょっと観たくなったでしょう!?

我々は

●●で〇〇賞を受賞!

とか聞くと見たくなるもんなんです。

オタクって単純な生き物なのよ。

 

あ、どうも、キミシマムザ裕君です。

 

早速レビューを!

 簡単あらすじ

人付き合いが苦手なナンシーは、他人の関心を集めようと色んな所で嘘をついて生きてきた。ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をTVで見かけるが、その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つなことに気づき…。

感想 

SNSで人との繋がりが広く、簡単に手に入るようになった現代で

不器用な方法で自分の居場所を探す女性がいる。

それが今作の主人公ナンシー。

”人に必要とされる”

”人に関心を持たれる”

普通に生きていればそこまで難しくないことだが、

彼女はそれを自分が塗り固めた嘘で手に入れようとする。

きっと悪意があって行っているのではない。

ただ彼女は居場所と温もりが欲しかっただけなのだ。

サスペンスの雰囲気で展開したり、

家族ドラマの温もりがあったり、

今作の作風もナンシーの内面そのもののように不安定で粗削り。

ただ惹き込まれる魅力がたしかにそこにはあるのだ。

 

キャスト

アンドレア・ライズボロー

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『オブリビオン』『バードマン』

等にも出演している個性的な女優。

今作の彼女は目の奥に光が宿っていないのがどこか切なく、次になにをするのかわからない恐ろしさもはらんでいた。

最終的に周りの人を殺しまくる的な展開になったもおかしくない顔だった(超失礼)

 

スティーブ・ブシェミ

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出ました個人的推し俳優ブシェミ。

大作だけじゃなく、アニメ映画の吹き替えや今作のようなマイナー映画にも出演してくれる懐の広さも彼の魅力。

少し疑いながらもナンシーを受け入れようとする父親を好演していた。

ただ、昨日『ゴーストワールド』を見たばかりなのでその老け込んだ顔を見て少し悲しくなった(笑)

 

あとはブシェミの隣にいるお母さん役アンダウドさんの演技が母性溢れて痺れる。

 

まとめ

家族の絆とは何か。

DNAや血の繋がりだけが家族ではないと思う。

しかし、今作の彼女はそんな絆を手に入れることが出来るのだろうか。

その光のない目が見つめる先には何が見えているのだろう…。

 

 今作の監督・脚本を担当したクリスティーナ・チョーという女性監督。

これはチェックしておこう。

 

  

こんな人にオススメ

  • インディペンデント映画好きの方
  • サンダンスをチェックしている方
  • 未公開作でドヤ( ・´ー・`)りたい方

 

おあとがよろしいようで…

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