キミシマムザ裕君の映画部屋

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『テッド・バンディ』映画レビュー「IQ160でハンサムな連続殺人鬼の本当の姿は…?」

 「テッドバンディ 映画」の画像検索結果

印象セリフ

「みなさん、僕が“無実の殺人犯”です」

製作国:アメリカ

製作年:2018年

上映時間:110分

▼予告編▼


映画「テッド・バンディ」本予告|12月20日全国公開

 

はじめに

突然ですが、皆さんこの男をご存知だろうか。

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その名もテッド・バンディ

“シリアルキラー”という言葉が生まれた元になっている男と言われており、

アメリカに沢山いる中でも彼が一番有名な連続殺人鬼である。

そんな恐ろしい奴だが、何故か今でも一定数の人気がありファンも沢山いる。

それは何故か、彼の魅力とは一体なんなのか・・・。

その理由がわかるかもしれない映画が今作!

全世界ではNetflix配信となってしまったが、日本だけ劇場公開!やったぜ!

ということで試写会で観てきました。

どうも、

中学生の頃アメリカの連続殺人鬼を調べてた暗黒期があったキミシマムザ裕君です。

早速レビューを! 

簡単あらすじ

シングルマザーのエリザベス・ケンドールはバーでテッド・バンディと名乗る男と知り合う。

テッドは容姿端麗で気遣いのできる男であり、リズの娘であるモリ―とも仲良くなっていた。

2人はあっという間に恋に落ちたが、ほどなくして、テッドが女性を誘拐した容疑で逮捕されてしまい……(Wikipedia一部引用)

感想 

極めて邪悪、

衝撃的に凶悪で卑劣。

今作の原題である

[Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile]

の訳であり、今作を表現するのにぴったりな言葉だ。

アメリカで最も有名な殺人鬼を描いたお話ということでどんな残虐な映像になるのだろうとヒヤヒヤしていたのだが、

蓋を開けてみると殺しの描写は一切ない。

何故なら今作の原作は彼の恋人が彼との日々を綴った著書

「The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy」(1981)

彼を一番近くで見ていた恋人の目線で物語は進んでいくのだ。

愛想がよく、頭が良く、ハンサムで、娘にも優しいテッドの素敵な部分に焦点が置かれて我々視聴者も

「あれ?もしかして冤罪なんじゃない?」

と僅かな希望に縋ってしまう構成。

そんな状況でアメリカで初の全国放送による公開裁判。

テレビを通して少しずつ顕になっていく彼の本性と事件の残虐さ・・・。

あらゆる状況証拠を自己弁護で飄々と交わしていく彼の姿にはたしかに魅了された。

なるほど、彼が今も尚アメリカでファンまで産んでしまう人気なのが少しわかった気がする・・・恐ろしい

監督:ジョー・バーリンジャー

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※右のおじさん

彼は元々ドキュメンタリー映画監督で、冤罪で捕まった人々を追う

『パラダイス・ロスト』シリーズなどで知られている。

テッドバンディについてのドキュメンタリー

『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合 』(2019)

「殺人鬼との対談 テッド・バンディの場合」の画像検索結果

も製作しており本人にインタビューなんかも行っていたらしい。

ドキュメンタリーを作っているうちに、

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こいつは劇映画にしても凄そうだ!

と思ったとかなんとか。

そういう意味では彼もテッドに魅了されたうちの1人なのかもしれない。

今作で彼が伝えたかったことは真実の本質であるという。

ゲーテの引用”現実を想像できるものなどほとんどいない”

監督は真実とはすぐ近くにあってもなかなか見えないものだという。

それを踏まえたうえで今作を鑑賞し、テッドについて知ってみると、

この映画のタイトルをギリギリまで出さなかった理由がわかるだろう。

キャスト

 ザック・エフロン

Zac Efron in Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019)

『ハイスクールミュージカル』でアイドル的な立ち位置で売れた彼のキャリアは順風満帆。

最近は鍛えすぎたその筋肉で『ダーティグランパ』などのお下劣コメディに出て路線を変更していたが、

遂に彼のキャリア最高かつ、”演技派”と呼べる新しい領域の役柄を手に入れた。

爽やかな笑顔と常に冷静な態度、そしてウィットに富んだジョーク。

こんな素敵な男からそんな残虐な犯罪が起きたとは想像もできない。

しかし時折見せるその野獣のような凶暴性を孕んだ瞳や表情が背筋が凍るほどで、本当にザックはよくやった。

リリー・コリンズ

Lily Collins in Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019)

テッドの長年の恋人として彼女の目線で描かれる今作。

自分のせいで彼は冤罪に追い込まれたと憔悴していく姿が痛々しい。

でも元がめちゃくちゃ美人なので多少やつれても絵になりますね。

『白雪姫と鏡の女王』の頃よりだいぶ大人の女性になったもんです。

 ジョン・マルコヴィッチ

「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile john」の画像検索結果

テッドの裁判の判事。いつも悪役の多いマルコヴィッチだが、

今作では落ち着いた判断力のある名判事として映画の締まりか非常に良くなっていた。

故郷フロリダのジョークを裁判中もちょくちょく挟んだり、

自らの意見を本人に伝えたりと日本の裁判とはだいぶ雰囲気も違うもんなんですね。

その他

あとは『パイレーツオブカリビアン 最後の海賊』でヒロイン演じていた

カヤ・スコデラリオの狂うほどの片思いが健気だし、

Zac Efron and Kaya Scodelario in Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019)

『シックスセンス』の天才子役だったけど最近また映画に出始めている

ハーレイ・ジョエル・オスメント君もデブ可愛らしかったし、

「extremely wicked shockingly evil and vile haley joel osment」の画像検索結果

人気海外ドラマ『ビッグ・バン・セオリー』のシェルドンこと

ジム・パーソンズが検事役で出てきたときは笑ってしまった。バジンガ!

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まとめ

テッド・バンディが殺したと認める人数は30名以上と言われており、警察はそれ以上の被害者がいると推測している。

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そんなに恐ろしい連続殺人鬼で、嘘八百のクソ野郎なのに、

この映画を見て少しでも彼に魅力を感じてしまった方々は当時のアメリカ人と同じ心境なのかもしれない。

人は自分とは違う”何か”を持った人に惹かれてしまうのだ。

たとえそれが残虐非道な才能だったとしても・・・。

こんな人にオススメ

  • シリアルキラー好き
  • ザック・エフロンのファン
  • 伝記映画好き

おあとがよろしいようで…

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