印象セリフ
「なぜ君は絵を描く?」
製作国:イギリス・フランス・アメリカ
製作年:2018年
上映時間:111分
▼予告編▼
はじめに
皆さんはフィンセント・ファン・ゴッホをご存じだろうか?
オランダを代表する印象派の天才画家で、あまり知らない人も
あぁ、あの耳切った変な人ね
というイメージは残って言うだろう。
そんなゴッホが、生前どんな思いで、どんな視点で生きてきたのかを映す伝記映画が今作!
実は美術に興味がなさそうでもゴッホ展は欠かさない自分としては映画館で観るしかないでしょう!
ということでしっかり公開に合わせて開催されたゴッホ展も行ったうえで、その日に観てきました(笑)
どうも、そんなこと言いながら印象派よりバロック絵画の方が好きなキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
画家としてパリで全く評価されないゴッホは、出会ったばかりの画家ゴーギャンの助言に従い南仏のアルルにやってくるが、地元の人々との間にはトラブルが生じるなど孤独な日々が続く。やがて弟テオの手引きもあり、待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、ゴッホはゴーギャンと共同生活をしながら創作活動にのめりこんでいく。しかし、その日々も長くは続かず………(映画.com引用)
感想
絵を描くこと辞めたら、生きていけない。
生前は全く評価をされず、周りに迷惑ばかりを掛けてきたゴッホ。
彼が何故絵を描き続けたのか、彼が見てきた世界はなんだったのか…
それを映画監督でもあり、現代美術家のジュリアン・シュナーベルが描くという贅沢さ。
正直伝記映画としては彼が南仏に引っ越しをした晩年のみを描いていたり、
主観での映像が多かったりのでなんのこっちゃわからないという部分がある。
しかも史実かどうか定かではない部分を監督の予想で描いてたりもするのだ。
「これは私なりのゴッホだ」とか名言しちゃってるし
そのため”ゴッホがどういう人生を歩んできたのか”を知りたいという方には不親切だろう。
彼の背景を知った上で鑑賞したいという方は、
少しWikipediaで弟のテオや友人のゴーギャンとの関係などを調べておくと良いだろう。
しかし、芸術家の視点と孤独を映すという意味では素晴らしい作品だ。
一人称視点で映し出される日に当たる自然の景色…
もしかしたらゴッホはこんな風に世界を見ていたのかもしれないと思うとワクワクする。
そして彼が感じる孤独や疎外感なども非常に上手く描けていたと思う。
やはり芸術家同士通ずるものがあったのだろうか?
キャスト
ウィリアム・デフォー
アカデミー主演男優賞ノミネートものゴッホっぷり。
いつもはその極悪顔を活かした 悪役が多いが、こういう静かな役もしっかりこなせます。
孤独な中年の画家という敢えてスター性がない男として演じ切ったのが良かった。
セリフも少ないので表情の演技で勝負したあたりも評価されたのでしょう。
オスカー・アイザック
一時期をゴッホと共に同棲した友人の画家ゴーギャンを意外と何でもこなすアイザック兄さんが好演。
そもそも顔が結構似てる(笑)
マッツ・ミケルセン
ゴッホと意味深な対話をする神父として登場。
ご覧くださいこの顔のアップを。ファンはこのシークエンスだけでごはん3杯はおかわりできるドアップです。
彼とゴッホの会話に監督が込めたメッセージがある気がするので、注目してみよう。
まとめ
全編を通して静かで、説明描写も少ないので結構人を選びそうな作品だが
芸術家の世界観を知るという意味では良いと思う。
個人的にはゴッホの映画ならアニメ映画
【ゴッホ 最期の手紙】
を推します。全編がゴッホの絵のような作風でたまらない!
▼レビューURL▼
https://filmarks.com/movies/66875/reviews/41531819
こんな人にオススメ
- ゴッホ好き
- ゴッホを知りたい方
- ウィリアム・デフォーのファン
おあとがよろしいようで…