印象セリフ
「運命は動かせないの…」
「私は動かす!」
製作国:インド
製作年:2017年
上映時間:150分
▼予告編▼
はじめに…
みなさんはアーミール・カーンがお好きだろうか。
誰が決めたのか知らないが、インド映画界の三大カーンの1人として日本でも幅広い映画好き層に支持されている俳優だ。
(※ちなみに他の二人はシャー・ルク・カーンとサルマーンカン)
『きっとうまくいく』『PK』『ダンガル』など作品によって全く異なるキャラクターと肉体改造までこなしてしまう性格俳優。
そんな彼が制作を務め、出演もしてる映画が日本で公開された!
しかも歌手を夢見る少女の話!?そんなの見るに決まってるでしょう。
ということで映画館で観てきました!
どうも、インド映画のダンサー達といつか一緒井踊るのが夢、
キミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
インド最大の音楽賞のステージで歌うことを夢見る14歳の少女インシアだったが、厳格な父親から現実味のない夢だと大反対され、歌うことを禁じられてしまう。それでも歌をあきらめられないインシアは、顔を隠して歌った動画をこっそりと動画サイトにアップ。ネットを通じて彼女の歌声は大人気を博す。やがてインシアは、落ち目の音楽プロデューサー、シャクティ・クマールと出会うこととなるが…………(映画.com)
感想
運命を変えるの自分自身の選択!
今もなお根強く残るインドの男尊女卑社会に対してNOを突き出す音楽映画。
日本でも昔はかなーり「女は家で家事をして、男が稼いでくる」みたいな固定概念で女性に対して厳しい態度をとる男性も少なくなかっただろう。
今作の主人公家族もまさにその典型
妻は夫のいう事をただ聞き続けろ言わんばかりのもはや命令。
インドの家族がみんなそうだとは限らないだろうが、元々階級社会でそういった差別が激しいと聞く国なのでその考え方が変わるのは難しいのだろう。
近年ハリウッドで起きている#MeToo運動の影響もあってか、今作はそういった時世を映し出した作品になっている。
という難しいお話はさておき、
”歌がめためたに上手い女の子が歌手になりたくて頑張る”
というベタでピュアで可愛らしい話でもあるのでそんなに身構えずに見ることが出来た。
また、しっかり現代の設定を活かしてYoutubeやSNSを上手く利用して彼女が有名になっていく様子を映しているので文化が違うと言え日本人の我々も共感がしやすいだろう。
とにかく主人公の歌が上手く、そして性格が真っ直ぐなので心を洗われる気分だった。
ちょっと前に公開されていた
『アリー/スター誕生』
のインド少女版といった感じ
まぁあれはプロデュースする側とデキちゃうから全然違うか(笑)
キャスト
ザイラー・ワシーム
どっかで見たことある子だなぁと思ってたら同じくアーミルさん主演の
『ダンガル/きっと強くなる』で幼い頃の娘を演じてた子だったとは!
アーミルさんは相当この子の才能を見込んだのでしょう。
今度は少女時代だけでなく全編通しての主人公に抜擢したのだ。
もちろん歌唱力はさることながら、目で訴える演技が涙を誘ってとてもよかった。
アーミル・カーン
『きっとうまくいく』『P.K』よりもダーティで汚い大人な役を熱演。
エンドロールの踊りと曲を見る為だけに1800円払っても良かった(笑)
と思ったら何故か公式がダンスシーンを上げていたのでこれだけでもご覧あれ
Sexy Baliye | Aamir Khan | Zaira Wasim | Amit Trivedi | Mika Singh | Kausar
今作は彼の製作会社が携わっているので製作にも深く関わっているのでしょう。
ただ彼のシーンはなんとたったの15日間!で撮り終えたらしい。
その他
あとはお父さんがとてつもなく冷徹な旦那であり父として描かれていたので、
彼がなぜそういうふうになってしまったのか少し描写が欲しいくらいだった。
鼻の穴膨らませやがって!(笑
まとめ
インド社会へのメッセージ的な部分と、夢見る少女のサクセスストリー的な王道路線。
どちらも掛け合わせて丁度いい塩梅のエンターテイメント作品となっておりました。
インド映画はやっぱりハズレが少ないなぁ~(日本に来てるやつは)
こんな人にオススメ
- 音楽映画好き
- アーミル・カーンを応援していきたい方
- インド映画を観たい方
おあとがよろしいようで…