キミシマムザ裕君の映画部屋

Filmarksにいたキミシマムザ裕君が映画ブログを執筆中!映画レビューや雑談を毎日更新しています!

『ダンス・ウィズ・ミー』映画レビュー「現代社会でミュージカル風に歌って踊ったらイタい目みるよ!」

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印象セリフ

「カラダが勝手にミュージカル!?」

製作国:日本

製作年:2019年

上映時間:103分

▼予告編▼


映画『ダンスウィズミー』本予告【HD】2019年8月16日(金)公開

はじめに…

皆さんはミュージカル映画はお好きだろうか?

作品の途中で登場人物達が歌って踊ってキラキラしてるあれである。

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自分も含めてあのジャンルの映画が大好きな人もいれば、

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え?突然歌い出す必要なくね?

 と好きになれない人達もいる。

今作の主人公もそのうちの1人。

そんな女の子が突然ひょんなことから音楽を聴いたら踊ってはいられなくなってしまっ

た!という素敵設定なのが今作だ!

しかも監督は『ウォーターボーイズ』『WOODJOB』矢口史靖

てことで楽しみに映画館で見てきました!

どうも、なんの病気もないけど音楽を聞くと突然踊り出したくなる男キミシマムザ裕君です。

早速レビューを!

 簡単あらすじ

一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠術師のショーを見学した。

そこで「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”にかかってしまい……(映画.com)

感想

歌って踊って幸せに✨

堅苦しい現代社会から抜け出そう✨

っていうハッピーなミュージカル映画かと思ったら、そうともいかなかった。

現代社会でくすぶるOLが音楽を聴いら歌いたくなってしまう設定は

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なんで突然歌いだすの?

という質問に対して真正面から

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歌いてぇからに決まってんだろ!

と突き付けてくれる感じが好き。

またミュージカル描写のファンタジーな演出と現実のギャップをコミカルかつシニカルに描けていたのも良かった。

ただ中盤から始まるロードムービー的な展開はちょっと”コレジャナイ感”

あくまで日常生活で歌いだすという面白さと辛さをこちらは期待しているのに、

車や船で旅に出るという非日常タイムが始まってしまうとイマイチ。
そりゃ車の中ではみんな大声で歌うし、弾き語りは楽しく歌って当たり前だし、

船の中のカラオケで盛り上がるのは一般人でもやるもんだぜ・・・。

 選曲の謎

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そして1番気になったのは楽曲陣である。

あくまで現代社会の話だと自分は理解をしていたのだが、

劇中に街やレストランで流れる曲がこんなラインナップなのだ。

  • 山本リンダ 「狙いうち」(1973)
  • 山下久美子 「Tonight 星の降る夜に」(1991)
  • 井上陽水 「夢の中へ」(1973)
  • キャンディーズ「年下の男の子」(1975)
  • Suger 「ウェディング・ベル」(1981)

お分かり頂けただろうか。

そう、明らかに

 

古い曲しかねぇ!!

 

これが80〜90年代の話で”敢えて”このチョイスにしているなら納得できるが、

2019年の街中のどこを歩いていたらこんなに古い曲ばかりにしか出会わないんだ?

作品の設定上、オリジナル楽曲がほぼないのは仕方ないとしてもうちょっと現代っ子に響く曲にしてよ・・・。

権利が取れなかったのだろうか?

無難に米津玄師とかあいみょんとか流行りをいれとくだけでだいぶ違くないかな!?

25歳の自分はギリわかったけど、これ10代の子達が聴いてもポカンじゃないか?

ここからは勝手な邪推なのだけれども、矢口史靖監督は調べると1967年生まれ。

つまり、上記楽曲がバリバリに世の中に流行っていた頃はは10~20代で1番青春をしてい

た頃なんじゃないだろうか。

まさかとは思うが、現在52歳になった彼が

 

「今の曲あんまわからないから自分の青春時代の好きな曲をやろう〜っと🎶」

 

とか思って作ってたらガッカリである。

ここら辺の選曲基準と理由と状況に詳しい関係者の方はぜひ教えてください(笑)

あとダンス&歌のシーンも悪くないんだけども、

アメリカのミュージカルと比べると”ワクワク感”が足りなく、

カラオケを見てるような気持ちになってしまった。

キャスト

三吉彩花

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正直言います。好きです♡
正統派美人な端正な顔立ちと長い手足!

それがまたダンスに映えてミュージカルにピッタリ。

彼女の魅力がなかったらこの映画を最後まで見るのは辛かったでしょう。

やしろ優

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洋ミュージカル映画界隈でいうレベル・ウィルソンを目指して失敗してしまった感じ。

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もちろんお笑い芸人にしては演技はそこまで酷くなかったが、

チョイ役の脇役ならまだしも三吉ちゃんと並ぶ大事な役としては足りない。

途中からノイズになってしまって鬱陶しかった(言い方)

ムロツヨシ

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 彼はいつも通りのムロツヨシ。
ただこのムロツヨシの使い方も
「はい、ムロツヨシこうやって使えばみんな好きなんでしょ??」
みたいなやらしいムロツヨシ起用な気がしてしまってなんだか残念。
何回ムロツヨシっていうんでしょう。

その他

あとは1人だけ歌唱力ぶっ飛んでると思ったらChayだったり、

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三浦貴大の使い方がもったいなかったり、

ゴジラシリーズやミュージカル映画のスターだった宝田明がでてたりします。

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ちなみに出演作を見る限り彼が活躍していたであろう時代は1950~60年代なのでこれも楽曲と合わないもったいない配役である…。

まとめ

設定や試みはとても好きなのに後一歩の惜しいところで何かを間違えてしまった印象の今作。
ただ自分の好みじゃなかっただけかな?
とりあえずこの設定を洋画でやって欲しいですね。

 

こんな人にオススメ

  • ミュージカル好き
  • 三吉彩花を応援していきたい方 
  • 寛大な目で映画を観れる方

おあとがよろしいようで…

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