印象セリフ
「あなたが世界を鳴らすのよ。」
製作国:日本
製作年:2019年
上映時間:119分
▼予告編▼
はじめに
皆さんはピアノを弾けるだろうか?
小さい頃から習って上手く弾ける方、
絶対音感をお持ちの方、死に物狂いで弾けるようになった方、全く弾けない方…様々。
今作はそんなピアノに文字通り全身全霊を掛けた者たちのコンクールでの闘いの行方を追う映画!
音楽が良いなら映画館で見るしかないでしょう!
ということで映画館で見てきました!
どうも、実は祖母がピアノの先生をやっていたキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜は、7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意する。
音大出身だが現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石は、家族の応援を背に最後の挑戦に臨む。
名門ジュリアード音楽院在籍中で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル・C・レビ=アナトールは、優勝候補として注目されている。
そして、パリで行われたオーディションに突如現れた謎の少年・風間塵は、先ごろ亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っており、そのすさまじい演奏で見る者すべてを圧倒していく。
熱い戦いの中で互いに刺激しあい、それぞれ葛藤しながらも成長していく4人だったが…………(映画.com引用)
感想
ようこそ!!
ピアノバトルロイヤルへ!
音楽に全てを捧げた者から見える世界とは…
コンクールに参加する若き音楽家達の闘いと切磋琢磨を映す青春音楽映画。
コンクールに行くまでの背景やドラマを敢えて多くは見せず、あくまでコンクール期間中の出来事とフラッシュバックに重きを置いて描かれることである意味残酷な音楽コンテストのリアルを見ることが出来る。
その中でも
- かつての天才少女
- 庶民派努力家音楽家
- 名門出身秀才優勝候補
- 突如現れた謎の天才少年
の4人が特に個性が溢れて素晴らしい。
今まで様々な音楽映画を観てきたが今作はある初体験をした。
それは何かと言うと、コンクールでお題になる1つの曲が、
演奏者によって聴こえる雰囲気から伝わる感情まで変わってくるのだ。
これが…プロの世界…(唖然)
もちろん役者が頑張って練習したのもあると思うが、
主な演奏を現在でも活躍するプロが担当しているのが大きいだろう。(後述)
キャスト
松岡茉優
明るくチャキチャキした本人の印象とは逆で、多くを語らず影を抱えた元天才少女を見事に演じていた。
こんな子にピアノ教わりたい…🤔
原作は結構分厚いとのことなので、映画ではフラッシュバック程度にしか語られなかった彼女の過去や母との思い出などももう少し描いて欲しかった。
松坂桃李
生活者の音楽を奏でるために他の天才よりも努力で闘う庶民派ピアニスト役。
他3人より年齢が少し上なだけあり、役柄と重なり安定感と安心感が強い。
ピアノで食ってけるのはひと握り。
森崎ウィン
名作『レディプレイヤーワン』にて
「俺はガンダムで行く!」
がかっこよすぎて日本のファンを一気に取り込んだ売れっ子。
バイリンガルを活かした秀才な役と優しい笑顔で鑑賞した女性と僕の心を虜にしました。
鈴鹿央士
初めましての新人。趣味はピアノとこの映画のために選ばれた感があり、孤高の天才少年感は非常に伝わった。
今後の活躍に期待していきたい。
演奏者
松岡茉優の演奏は、実力派ソリストで昨今は後進の指導も行う河村尚子
松坂桃李の演奏は、アイスショー「Fantasy on Ice」で羽生君と共演した福間洸太朗。
森崎ウィンの演奏は、海外で育ち、皇后陛下の前でも演奏経験のある金子三勇士。
鈴鹿央士の演奏は、18歳にして国際コンクールで優勝した藤田真央。
残念ながら演奏者の方々への情報はほとんど知らないが、それぞれの役柄に合った背景ややキャラクターの方々をそれぞれ起用しているのでしょう。
彼らの個性のおかげで非常に演奏シーンは楽しめた!
その他
あとは大人の疲れと色気を全開にして僕の心を射抜いた斉藤由貴
何故か普通に演技してたけどエンドロールまで気づけなかったブルゾンちえみ
そしてクロークのおばさんで出る必要があったのか疑問な片桐はいりなどがいました。
まとめ
演奏シーンのカタルシスは映画館ならでは!
原作者から前後半に分けず1本で作り切ってくれという強い要望もあったらしく、いいとこ取りでぎゅっと詰まった良作だ。
ただ各々のドラマやさらに細かい心理描写を見たかったら原作を読んでみるのもいいかもしれない。
こんな人にオススメ
- 音楽映画好き
- ピアノが好き
- 松岡茉優はじめとする役者陣が好き
おあとががしいようで…