印象セリフ
「副大統領なんて”飾り物”だ」
「いや私がやれば”要職”になる」
製作年:2018
製作国:アメリカ
上映時間:97分
▼予告編▼
はじめに…
先日ブッシュ政権の裏側を描いた映画2作のレビューをした際、
ロブ・ライナー監督の『記者たち』を紹介した。
この作品のおかげでブッシュ政権の裏側を少し知ることが出来たのだが、
実は監督、同じくウディ・ハレルソン主演で政治系の映画を以前に撮っていたのだ!!
しかも超有名なジョン・F・ケネディ大統領!
・・・・・・。
と見せかけて!!
彼が暗殺された後に急に大統領になっちゃった華のない男。
リンドン・B・ジョンソンの物語だ。
知らないでしょう?
自分も知らなかったです。
そんな彼が実はとてもアメリカに貢献してたんだよ♡
ということを教えてくれる作品ということで興味をそそられたので鑑賞してみた!
どうも、沢山政治に関わる映画を見てもイマイチアメリカ政治を理解していないキミシマムザ裕君です。
さっそくレビューを!
簡単あらすじ
1960年の大統領予備選挙に民主党候補として名乗りを上げたリンドン・B・ジョンソンだったが、若きライバルのジョン・F・ケネディに敗北。ケネディの申し出により、副大統領候補になることに同意したジョンソンだったが、就任後自分が国政の蚊帳の外に置かれていることに気付く。1963年11月22日、ケネディが暗殺され、ジョンソンは第36代アメリカ大統領に就任する。国民がケネディの死を嘆くなか、ジョンソンはケネディの意志を尊重して公民権法を支持。すると司法長官のロバート・F・ケネディや、師弟関係にあるジョージア州の上院議員リチャード・ラッセルと争うことになる。(公式サイト)
感想
98分で大統領になった男
・・・を、97分で描くシュッとまとまった伝記映画(そこは合わせろよ)
リンドン・B・ジョンソン(以下LBJ)という男がどういう人物だったか。
当時政権周辺との関係はどうだったか。
どのようにして大統領になったのか。
そして世の中にどんな影響を与えたのか。
という話を淡々と描いていく。
華やかでテレビ映えするJFKと違い、
地味で地道な政治活動で着実に評価されて行ったLBJの人生と同じように今作では会話劇がメインで派手な映像表現はない。
しかし現代に活きる「公民権法」は彼がいなければ成し得ない偉業だったのだ。
そこらへんの背景を考えながら見るとより面白く、
彼の為人やケネディから引き継いだ意思が伝わりいい勉強になった。
でもやっぱり地味で物足りないけど(笑)
キャスト
ウディ・ハレルソン
特殊メイクで誰か気づかなかった!
南部出身で大雑把な性格かと思いきや感情的になりやすく、繊細な一面を持った複雑な男LBJを見事に好演していた。
今回はキレて人を殺したりしないのでご安心を。
今作の演技力と存在感に惚れこまれてロブライナー監督に『記者たち』の主演を再び依頼されることになったのた。
ジェイニファー・ジェイソン・リー
『ヘイトフル・エイト』にてアカデミー助演女優賞
ノミネートした演技派女優が内助の功な奥さんを演じていた。
タランティーノオタクとしてはいつ誰かを殺しだすか不安だった (笑)
あとはJFKを演じるジェフリー・ドノヴァンも最近ちょくちょく見る。
まとめ
日本人じゃなかなか知る機会の少ない男のことを100分以内の映像作品として勉強出来るのだから映画は素晴らしい。
ただ『記者たち』にも言えることだが、
ちょっと真面目に作りすぎて面白みに掛けちゃうのがなんともいえないところだ。
こんな人にオススメ
- 政治物が好きな方
- ジョンFケネディネタが好きな方
- 渋いウディハレルソンが観たい方
おあとがよろしいようで…