印象セリフ
「この街が悪いんだ、
成功すると思わせて破滅に導く」
製作年:2018
製作国:アメリカ
上映時間:108分
▼予告編▼
『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』予告篇【2018年11月10日(土)公開】
はじめに…
皆さんはお金が好きだろうか。
自分は正直お金は二の次にかんがえてしまうので、そこまで執着がない。
ただやっぱり目の前に大金が転がり込んできたらそりゃ豹変したかのようにつかってしまうだろう。
今作はお金を追い求めすぎた結果大変なことになるロサンゼルスの若者たちの実話だ。
みんなお金に惑わされちゃダメだよ。💰
どうも、毎月給与額すら確認しない男
キミシマムザ裕君です。
さっそくレビューを!
簡単あらすじ
1983年のLA。上流階級が集う商談の場で、高校の同級生だった金融専門家のジョーが旧友ディーンが偶然再会したことをきっかけに投資の儲け話を企てる。2人は、ビバリーヒルズの富裕層である友人たちを口説き、「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BBC)」を結成。強い野心とカリスマ性を持ったジョーは成り上がるために詐欺を重ね、上流階級への仲間入りを果たす。敏腕トレーダーのロンからも融資金を騙し取ることに成功したジョーの勢いはさらに増していくが、ある人物の裏切りによってBBCは窮地に追い込まれてしまい…(映画.com一部引用)
感想
お金に憧れ、お金を求め、お金に溺れる…
華やかな街で成功を望んだ若者たちの儚い栄枯盛衰のお話であった。
これが実話ということに驚きだが、とっても映画向けの題材。
ただ逆に実話であることが少し脚本を引っ張っていて中途半端な印象だった。
前半は夢見る若者が成功していくキラッキラなサクセスストーリー✨
後半は”ある展開”以降転落していくサスペンスとして構成されているのだが、
その後半の演出も含めて微妙でパンチが弱かった。
もっとド派手に脚色しちゃっても良かったのでは?🤔
終盤のスッキリしない感じがカタルシスを感じずに消化不良になってしまう感じだ。
それでもピチピチに若くてイケメンな男の子達がキャッキャウフフとはしゃいでいるところが見れるだけで1部の需要は満たしていそうだ。
彼らは駆け足でやりすぎただけで、もっと上手く出来たんじゃないかと思ってしまった(笑)
キャスト
アンセル・エルゴート
『ベイビードライバー』で大注目された若手イケメン。
表情や仕草、その態度から
- イキりたい若者
- 意識高い成功者
- 追い詰められて憔悴した男
を使い分けていて良かった。
それにしても見た目がベビーフェイスで可愛い。
タロン・エガートン
『キングスマン』の若手俳優!
“腹黒ディーン”という異名を持つ冷静沈着かつ少し残酷な役を好演!
見せ場はなかなかやってこないが、
終盤は美味しいとこ持ってく感じが良い
アンセルくんとの絡みが美しくて一部の界隈では騒がれそうだ(笑)
エマ・ロバーツ
ドラマ『アメリカンホラーストーリー』や『ナーヴ』などで着々とキャリアを積んできている美人若手女優♥️
痩せすぎなのが傷だがこの男臭いボーイズクラブな映画に甘い空気を漂わせてくれる希少な存在だ。
ケヴィン・スペイシー
出ましたセクハラおじさん!!!
超演技派なので役者としてはめちゃくちゃ好きだったけど、擁護できない程色々やらかしているので業界から完全に干されてしまっている現状。
そして残念なことに今作の公開タイミングが
彼の問題がめちゃくちゃフォーカスされている時だったのだ!!
巨匠リドリー・スコットは自身の作品
『ゲティ家の身代金』
で彼の出演シーンを全てクリストファー・プラマーで撮り直ししたあげくその彼がアカデミー助演男優賞をノミネートするという凄腕を披露したが、今作はそうもいかず。
苦し紛れに
「さ、撮影は2016年だからノーカンです・・・」
と言ってそのまま公開したのだ。
結果興行でも批評でも惨敗。
まぁこの事件がなくてもそんなに売れた映画ではないだろうがスペイシーの演技は安定していたのでなんとも言えない・・・
まとめ
そんなこんなで、若手役者たちのフレッシュな演技と意外性のある実話がベースで素材は完璧なハズだった。
しかしセクハラおじさんや中途半端な脚色(?)のせいでイマイチになってしまった可哀想な作品なのだ。
ビデオスルーされても仕方ない・・・か。
こんな人にオススメ
- 実話ベースが好きな方
- 若手俳優の活躍を見たい方
- 消える直前のスペイシーを見たい方
おあとがよろしいようで…