印象セリフ
「口座を作りたいんだが…」
製作国:アメリカ
製作年:2018年
上映時間:103分
▼予告編▼
ロバート・レッドフォード俳優引退作/映画『さらば愛しきアウトロー』予告編
はじめに…
皆さんは名優ロバート・レッドフォードをご存じだろうか。
1970年代にイケメン俳優としてか数々の映画で活躍して、
80年代には監督してアカデミー賞まで受賞している多才な男!
若い頃の写真なんてブラピそっくりだ!
そんな彼が御年80を超えたあたりでついに俳優業を引退するらしい!
そりゃ映画館で観るしかないということで観てきました!
どうも、90年代生まれなのに70~80年代映画大好きな男、
キミシマムザ裕君です。
さっそくレビューを!
簡単あらすじ
70歳にしてその大胆な犯行と、発砲もしなければ暴力も振るわないという紳士的な態度風変わりな犯行スタイルを貫いたことでで国民の注目を集めはじめた強盗犯のフォレスト・タッカーは、若き刑事のジョン・ハントに追われる…(Wikipedia一部引用)
感想
本当に引退!?
レッドフォードの人生と重ねた意味深な作品!
実在した強盗犯フォレスト・タッカーを題材にした伝記犯罪映画。
なんと実際に16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返した強者らしく、
そんな彼の老年期を軽快にオシャレなタッチで描くのが今作である。
主人公のもはや生き甲斐となってしまっている犯罪行為。
目的は金じゃないのかもしれない。
彼はその行為でしか自分の生きる意味を感じないのかもしれない、ある意味依存的な行動だ。
そんな悲しい性も背負いつつコミカルな作風で警察と追いかけっこしているので気軽に見ることはできる。
仲間もみんなおじいちゃんだし、追いかける刑事もそこまで悪い奴じゃない。
気付いたら今作には悪役が居ないんじゃないか!?
そんなほのぼのした幸せな雰囲気で楽しむことが出来た。
どこか懐かしい、昔なじみのハリウッド映画を見ているように感じたのは錯覚ではなくきっと監督の編集テンポや計らいだろう。
キャスト
ロバート・レッドフォード
強盗なのに被害者から好印象。
知的でスマート。銃は持ってても一切撃たない紳士な強盗を小気味よく演じる。
やっぱり彼はこういう役が良く似合う。
しかしこの主人公の強盗や脱獄をやめられないクセはだいぶ面白くに描かれているものの、よくよく考えると依存であり恐ろしい話。
この主人公を自ら選んで最後の役にしたレッドフォードは、
この役の心理に何を思ったのか。
何を共感したのかが気になる。
俳優・監督を続ける人生が麻薬になって抜け出せない彼を投影しているのかな・・・?
シシー・スペイセク
めちゃくちゃ素晴らしい歳の取り方をしてる素敵なおばあさまだなぁと思って調べてみたら、
ホラー名作『キャリー』で大変な目に合ってたヒロインじゃないか!
元々綺麗な顔してたんだろうけど、個人的には歳を取ってからの方が素敵で好きです。
↑当時の彼女(笑)
ケイシー・アフレック
近年はあのベン・アフレックの弟というだけでなくしっかり演技力も評価されるようになった色男。
主人公たちを理解しつつ追い込んでいく実力派刑事としてしっかり脇を固めていた。
ただせっかくレッドフォードに引導を渡すキャラなのであれば、
欲を言えば彼の二代目的なポジションであるブラピあたりにやって欲しかったけども贅沢すぎるかしら…?
まとめ
いい話風にまとまってますが、犯罪行為はもちろんいけないことですよ!(笑)
でもやっぱり彼は最初から最後まで強盗じゃないとね!
でもやっぱり元気なうちはもっと観ていたい気もするし、
このまま元気な姿を最後の記憶にしていたい気もするし…
映画ファンは欲張りな生き物である。
まさに、有終の美。
だったことには間違いない。
~オマケ~
今作で引退という事で個人的なレッドフォード出演作品のBEST3を紹介!
3位 『スパイゲーム』
先述したブラピとの夢の共演スパイ映画!
アクションなどはないが年齢的にも現場を引退したレッドフォードが渋い知略戦略を駆使して後輩のブラピを助け出すナイスでクールな作品!
2位 『明日に向かって撃て』
名優ポール・ニューマンとの初共演にしてアメリカンニューシネマの金字塔のような作品。レッドフォードはこの頃から強盗役が始まっていたんだね…と感慨深い。西部劇好きとしてもたまらない一作だ。
彼は今作でブレイクをしたと言っても過言ではないでしょう!
1位 『スティング』
出ましたクライム映画の大本命!再びニューマンと共演して大ヒット!
詐欺師映画は”軽快でおしゃれでかっこいい”というイメージを作ったのは間違いなく今作だろう!未見の方は是非!
特にこの1位と2位を見た後に今作を観るとより感情移入が出来ること間違いなしだ!
こんな人にオススメ
- レッドフォードのファン
- クライム映画が好きな方
- 素敵な老紳士を観たい方
おあとがよろしいようで…