キミシマムザ裕君の映画部屋

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『ヘドローバ』映画レビュー「映倫ガン無視!?映画業界のタブーに堂々と挑んだ小林勇貴監督の意欲作」

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印象セリフ

「ババァとヘドロのいる団地」

製作国:日本

製作年:2017年

上映時間:79分

▼予告編▼


ヘドローバ予告

はじめに…

皆さんは映倫をご存じだろうか。

正式名称を”映画倫理機構”といい、

ざっくりいうと

青少年にとってその映画が教育的にヤバイか判断する

第三者機関で、これを通さないと一般劇場公開とかが出来ないやーつなのだ。

小難しいことはさておき、

下画像のレーティングは見たことがあるかもしれない。

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これによって、危険な映画を若い青少年たちに見せる危険性が減る、とってもありがたい機関なのだがこれがあることによって我々大人は残念な思いをしてしまう。

そう、

ボカシ(モザイク)である。

大事なシーンで局部が見えずにドギマギした記憶がある方も少なくはないんじゃないだろうか?別にえっちな目的ではなく、完全に作品のノイズとなってしまうモザイク、、、

しかしこれはオトナ世界の大事なルールなので破るわけにはいかない…

エロとモザイクは切り離すことが出来ないのだ…。

そんな悲しみに待ったをかけた男が現れた。

それが今作の監督小林勇貴である。

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モザイクが嫌なら映倫通さなきゃいいじゃん

と言ったか言ってないかは定かではないが、そんなチャレンジをしてくれたのが今作!

つまり、色んな意味で丸見えです!

倫理的にもまずい内容盛りだくさん!

さぁさぁ怖いもの見たさの皆さんよってらっしゃいみてらっしゃい!

どうも、「やっちゃダメ」と言われることはやらずにはいられない男、

キミシマムザ裕君です。

さっそくレビューを!

 簡単あらすじ

不良しか住んでいない団地。不良たちのボスはおばあちゃんだった。
おばあちゃんファミリーはカルトな宗教団体を運営しながら、犯罪に手を染め金を稼いでいた。
ギャングとの抗争。強盗。暴走。追い込み。薬中。詐欺。自殺。危険な団地の危険な日常。そしてある日、団地をモンスターが襲う…

感想

全編スマホ撮影!

映倫ガン無視!

見たことない映画体験をしたい方はこちら!(色んな意味で)

映画ってこんなに自由でいいんだね…

とわからせてくれた怪作だ。

団地に住む不良とちょっと変な住民たち

とそれを束ねる悪の老婆…という文字列だけでもお腹いっぱいな内容。

血だらけ汚物まみれのキッタネェ世界観!

レイプ上等で老若男女関係なくボコボコに!

全員フルチンの銭湯で大乱闘長回し!

特殊効果によって生み出される気持ち悪い化物!

そしてスマホ撮影によって生み出されるチープな映像!(笑)

と見どころてんこ盛りでお送りしております。

作品の面白さとしてはもちろん上記の内容なので賛否両論間違いなしなのだが、

怖いもの見たさでこっそり見る分にはコレシカナイ。

監督:小林勇貴

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『全員死刑』ドラマ『GIVER 復讐の贈与者』などなど…

 最近どんどん出世してきている監督。

元々自分が注目したキッカケはキャストのほとんどがマジモンの不良で固められている『孤高の遠吠え』で、これを観たときに

「と、尖ってるぅぅ~、攻めてるぅぅ~」

と思ったものだ。売れ始めた今でもこのギラギラしたアグレッシブさを忘れずに頑張って頂きたい。

数年に1回で良いので映倫を無視した映画を作ってほしい(笑)

また、監督ではないが、特殊効果担当に

「冷たい熱帯魚」「シン・ゴジラ」などの特殊造形で知る人ぞ知る西村喜廣が絡んでいるのでより映像が生々しく気持ち悪く仕上がっているのだ。(誉め言葉)

キャスト

 キャストは意外と脇役が豪華だったりする。

芸人枠で品川ヒロシ板尾創路がゲストで登場していたり、

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不良映画でよくチンピラをやっているプチ有名俳優

一ノ瀬ワタルがメインキャストで頑張っている。

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また先述した『孤高の遠吠え』に出演したリアル不良が楽しくてそのまま俳優になっちゃったという微笑ましいエピソードをもつウメモトジンギが身体を張って主演をしているが、やっぱり不良としてのオーラが本物なので怖い。

カツアゲされそう。

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↑右の割とイケメンなお兄さんである。

まとめ

 もちろんハリウッドの超大作と比べた名作かと聞かれたら首を横に振りまくるのだけれど、映画業界にこんな映画があってもいいじゃない。

と思わせてくれる素敵な作品だ。

あ、

視聴は自己責任です。

こんな人にオススメ

  • 映倫無視のタブーを観たい方
  • スマホ撮影の低予算映画を観たい方
  • 小林勇貴監督の映画を観たい方 

おあとがよろしいようで…

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