キミシマムザ裕君の映画部屋

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『イソップの思うツボ』映画レビュー「”あの”カメ止めのクリエイターがお送りした結果は…?」

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印象セリフ

「青春は予測不能だ。」

製作国:日本

製作年:2019年

上映時間:87分

▼予告編▼


上田慎一郎監督『イソップの思うツボ』予告編

はじめに…

 

みなさんは『カメラを止めるな!』を見たことがあるだろうか。

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2017年に公開されてからクチコミで徐々に人気を集め、最終的に大ヒットした最近の日本映画界では嬉しいニュースだった今作。

当時はいろんな人たちが

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え?まだカメ止め観てないの?

とうるさかったものだ。

そんな映画の監督が新しい作品を作ったよ!となれば気になる人がいるのは当たり前。

ということで期待を胸に膨らませて映画館で観てきた。

どうも、「あなたは騙される!」系の宣伝が大嫌いなキミシマムザ裕君です。

さっそくレビューを!

 簡単あらすじ

カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽、大人気タレント家族の娘である恋愛体質の兎草早織、父と2人で復讐代行業を営む戌井小柚。ウサギとカメ、イヌの名前を持つ3人は、有名童話さながらの奇想天外な騙し合いを繰り広げるが…………(映画.com)

感想

騙される快感をもう一度…!

正直、今作は完全に宣伝の仕方と売り出し方、そして観客の期待の仕方を間違えしまった惜しい作品。

  • あの『カメラを止めるな!』のクリエイターが…
  • ブレイク必須!期待の新星監督3名が…
  • 騙されること間違いなし!
  • 甘く切ない青春映画と騙されるな!
  • ”カメ止め”を超えるネタバレ厳禁!

と、とにかく宣伝文句で煽りまくってしまったのだ。

そこまで言われたらそりゃ誰だって期待してしまう。

だってあの社会現象を起こした映画の監督の次回作なんだもの。

しかし結果はというと大きく期待を下回る残念な結果になってしまった。

女子大生3人の甘い青春映画として観るにはドラマ性が薄すぎるし、

”カメ止め”レベルの騙し合いを期待していたら拍子抜け。

もちろん役者は新人が多いので演技を期待も出来ない…。

監督を三人にしたことで逆にやりたいことがとっ散らかっちゃったのだろうか。

キャラ/キャスト

新人が多かったが演技自体は悪くなかった。

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 カメ役石川瑠華は陰キャラ感が滲み出ていてよかったし、

ウサギ役井桁弘恵はこの中では一番売れそうなヒロイン味があったし、

イヌ役紅甘は運動神経が良さそうなのでアクション映画で活躍するんじゃないかな?

ただイヌちゃんは脚本上全然必要のないキャラだったのが可愛そう…

全然三つ巴になってなくて、

カメ:7 ウサギ:2 イヌ:1

くらいの割合で話が進行するのもイマイチだった。

他の大人の脇役たちもどっかで見たことある俳優がチラチラいたが、

たいした印象を残すことなく終わってしまった。 

まとめ

 結果から言うと”中の下”くらいのクオリティの映画をバンバンに最高品質で煽って宣伝してしまったのが問題だったのだろう。

きっと単館でほっそりと公開されてれば

「なんか新宿で微妙に面白い映画がやってるらしいよ…」

くらいの話題になっていたかもしれない(笑)

まぁ上田監督は今年中に新作『スペシャルアクターズ』

が公開されるのでそれに期待することにしよう!

そっちでは監督・脚本・編集・宣伝プロデューサー全て一人でやってるらしいので、

彼の真の実力はそっちで発揮されることでしょう。

名作の次の作品が大事だぞ!!

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こんな人にオススメ

  • カメ止めが好きだった人
  • 若手クリエイターを応援したい方 
  • 寛大な目で映画を観れる方

おあとがよろしいようで…

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