キミシマムザ裕君の映画部屋

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『ワイルドライフ』映画レビュー「個性派俳優ポールダノの初監督作品は機能不全な田舎家族!?」

Jake Gyllenhaal and Carey Mulligan in Wildlife (2018)

印象セリフ

「他の道があるなら教えて」

製作国:アメリア

製作年:2018年

上映時間:105分

▼予告編▼


映画『ワイルドライフ』予告編:7月5日(金)公開

はじめに…

ハリウッド俳優は演技だけではなく、映画監督をすることがある。

元々西部劇俳優だったクリント・イーストウッド然り、

二枚目俳優だったロバート・レッドフォード然り、

キレ芸俳優メル・ギブソンも今や名作ヒューマンドラマの監督だ。

今作の監督も若き演技派俳優ポール・ダノも今作でついに監督デビュー。

その存在感と演技力から注目していた俳優なだけあり、これは見るしかねぇ!

しかも大好きなジェイク・ギレンホールパイセンもでてるじゃねぇか!!

ということで新宿武蔵野館で観てきました!
どうも、映画は死ぬほど大好きだけど監督するセンスなんてカケラもない男キミシマムザ裕君です。

さっそくレビューを!

 簡単あらすじ

1960年代、モンタナ州の田舎町で暮らす少年ジョーは、仲の良い両親ジェリーとジャネットのもとで慎ましくも幸せな毎日を送っていた。ところがある日、ジェリーがゴルフ場の仕事を解雇され、山火事を食い止める危険な出稼ぎ仕事へと旅立ってしまう。残されたジャネットとジョーもそれぞれ仕事を見つけるが、生活が安定するはずもなく、優しかったジャネットは不安と孤独にさいなまれるようになっていく・・・(映画.com引用)

感想

子供から観た母と父。

もうあの頃には戻れない…。

切なく儚くどこか懐かしい家族ドラマ。

多少問題はあってもみんなで笑顔でいれるだけで幸せなだった家族に訪れる転機。 

繰り返す父親の失職、母親にかかる疑惑。

純粋な14歳の少年の目線からみる壊れていく家族はなんとも哀しかった…。

BGMをほとんど廃し、映像の力と役者の演技力だけほぼ攻める作りは監督デビュー作にしてキレッキレだ。

原作はピュリッツァー賞作家リチャード・フォードの小説らしく、この絶妙な家族ドラマの元になっているのも納得。

監督:ポール・ダノ

Paul Dano at an event for Wildlife (2018)

『プリズナーズ』『ゼウィルビーブラッド』などなど…

”ボコボコにされるウザイ若者”を演じさせたら右に出るものはいない演技派俳優だった彼。その演技力からきっと作品オファーは殺到しているのだろうが、出演作をみるとやはりかなり選んでいるようで、ドラマ系の映画が多かった。

そんな彼が初監督作で選んだ今作もやっぱり家族ドラマ。

監督としての未来も明るそうだ。

今後も絶妙なチョイスでヒューマンドラマを撮っていってほしい。

『ルビースパークス』で恋人役を演じて実際に私生活でもパートナーな

ゾーイ・カザンと製作と脚本を共同でやっているという微笑ましいエピソードも彼らしく手すき。

どうせなら二人でカメオ出演とかしてくれればよかったのに(笑)

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キャスト

キャリー・マリガン

Carey Mulligan in Wildlife (2018)

 『ドライブ』『私を離さないで』

で可愛いヒロインを演じていた印象だったのでメイクの影響もあってかとても大人な女性になっていた印象。というか老けたのか(直球)

業界では”彼女のキャリア市場最高の演技”だなんて言われているだけあり、

疲れ切った母親を見事に演じていた。

普段だったらキレイなマリガンさんのロマンスなんて見たくて仕方ないのだが、

今作は主人公の男の子の目線なので、もう完全にオカンなのです。

だれもオカンのオンナな部分なんて誰も見たくないよね…。

意図的なのかそう見えてから美人のママというよりは疲れ切った主婦の一面が強く出ていた。 

ジェイク・ギレンホール

Jake Gyllenhaal in Wildlife (2018)

『プリズナーズ』『ミッション8ミニッツ』『ナイトクローラー』

メジャー大作から単館系まで何でも出てくれる仕事人演技俳優。

もっと彼がメインになって話が進んでいくのかと思いきや、出演時間はそこまで出ずっぱりではなかったのがファンとしては残念。

不器用だけど家族を守ろうとする父親を上手く演じていた。

エド・オクセンボールド

Ed Oxenbould in Wildlife (2018)

今作の主人公にして14歳の男の子。

なんかどっかで見たことあるなぁと思っていたら、シャマラン監督の

『ヴィジット』でラップにハマっていた可愛い弟君だったのだ。大きくなった。

今作は基本的に彼の視点から観た物語なので、なんとも切ない…。

そしてこの絶妙な表情の演技の上手さなどは監督ポール・ダノにも少し似てるところがある気がした。

Paul Dano in Little Miss Sunshine (2006)

『リトルミスサンシャイン』(2006)の頃の監督。

まとめ

デビュー作から渋い家族ドラマを見事に写したダノ監督。今後もオシャレな映画を取っていくのかしら・・・ 
そして迎えるこのポスターヴィジュアルのラストがたまらなかった。

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こんな人にオススメ

  • ポール・ダノの初監督を見たい方
  • 壊れた家族がテーマの映画を見たい方
  • マリガン&ジェイクの演技観たい方 

おあとがよろしいようで…

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