印象セリフ
「いつか僕らの真実を語ってくれ…」
製作国:イギリス・カナダ
製作年:2018年
上映時間:123分
▼予告編▼
はじめに
皆さんはグザヴィエ・ドラン監督をご存じだろうか?
『マイマザー』で鮮烈なデビューを果たしてはや10年、未だに世界中の映画ファンが新作を待ちに待っているカリスマ的なイケメン映画監督だ。
もちろん自分もご多分に漏れず大好きな監督!
そんな彼が『たかが世界の終わり』ぶりに最新作を作ったのだ!
そんなん見るしかない!
ということで試写会にご招待して頂き観てきました。
どうも、 ノンケですがドラン監督になら抱かれたいキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
アメリカの人気俳優、ジョン・F・ドノヴァンが亡くなってから10年の時が経過した。そんなある日、若手俳優のルパート・ターナーはドノヴァンと交流していたときの記憶を不意に思い出すのだった。11歳の頃、ターナーはドノヴァンと手紙のやり取りを重ねていたのである…(映画.com引用)
感想
世界的なTVスターと売れない子役
共通点のない二人の人生を結ぶのは秘密の文通…
相変わらずドランドランしてる良作だった。(誉め言葉)
ドラン監督作品の特徴と言えば
- ハイセンスな映像表現
- ストーリーに沿ったオシャレな音楽。
- 監督自身の人生の投影
- 母と子の絆を描く。
- 毛穴見えるぐらいのカメラ接写
といったものがあげられるが、今作も見事にすべて当てはまっていた。
元々『タイタニック』主演レオナルド・ディカプリオに憧れた幼少期のドラン少年がレオ様にあてて送ったファンレターが今作のキッカケらしくそこから脚本の発想を膨らませるのに5年も費やしているのだ!実際にレオ様は返事くれたのかな?
↑まぁこれは誰でも憧れるわな…。
ついでに当時世界に広がったばかりのインターネットで最も検索されたワードは彼の名前だったそうです(笑)
そんな実体験を元にしていることもあり、相変わらず人間ドラマのリアリティと感情の爆発具合はさすがに見応えあり。
逆にオーバーすぎるくらいの感情表現で小さい子供が母親の問題を怒鳴りながら叫び散らかすシーンなんかは現実味ないけどスッキリ(笑)
また衣装などへのこだわりも半端なく、
監督自身は「時間が許すなら素材から衣装製作まで自分でやりたい」
という徹底ぶり。特に主人公のジョン服は全部お洒落でカッコイイ。
音楽は相変わらずよかったけどちょっとド定番選曲は好き嫌いが分かれるかも?
キャスト
キット・ハリントン
お待たせいたしました!『ゲームオブスローンズ』でお馴染み我らのジョンスノウ様が遂にスクリーンで注目されることに!!ファンとしては嬉しい限り!
しかも設定が”TV業界売れているスター”というあたりも本人の境遇と当てはまるから役作りもしやすかったことでしょう。
きっとこの映画をみて「誰このイケメン!?」ってなった方々がゲースロにハマることを期待しています…。
ジェイコブ・トレンブレイ
『ルーム』で天才子役として注目され始めた彼も遂にドラン作品に…。
未来が明るすぎる!!喜怒哀楽がわかりやすく激しい役だったのでいつも以上に可愛いジェイコブ君が堪能できます。
それにしても出演作チョイスが上手いのはマネージャーの力なんだろうか…?
ナタリー・ポートマン
美しいヒロインのイメージが強い彼女だが今作ではヒステリックな母親役を熱演!
正直イラつく場面も多いけど、息子への愛情の裏返しだと思え場仕方ないでしょう…
でもこんな美しい親だったら毎日ちゃんと家に帰ります。
その他
他にも今回のアカデミー助演もノミネートしていたキャシー・ベイツ
インタビュアーとして出てきて久々に見たタンディ・ニューマン
等もかなり目立っていたが、
実は撮影もしていたけどカットされたジェシカ・チャスティンも観たかったな…
悪役っぽい立ち位置だったらしく、
DVDのボーナスコンテンツでは見れるらしいので誰か教えてください(笑)
大人になった後のベンもニコラス・ホルトが演じる予定だったらしくそれも見てみたかった!
まとめ
ハイセンスが尖ってるドラン監督作品の中でも最もメジャーで見やすい今作。
『プライベートアイダホ』等他映画のオマージュも多いので映画好きならばよりそういう小ネタにも気づけるでしょう!
ドラン監督実は今年にもう新作が出来るのでまた楽しみだ!
こんな人にオススメ
- ヒューマンドラマ好き
- キット・ハリントンを応援したい方
- ジェイコブ・トレンブレイの親になりたい方
- グザヴィエ・ドランのファン
おあとがよろしいようで…