印象セリフ
「俺のやり方でやる」
製作国:アメリカ
製作年:2019年
上映時間:119分
▼予告編▼
はじめに…
皆さんは『黒いジャガー』(1971)という映画をご存知だろうか?
主にターゲットを黒人の観客に向けたテーマや音楽・キャラクターを扱ういわゆる
”ブラックパワームービー”の牽引役として1970年代にヒットし、
その後2本の続編とTVドラマまで作られたシリーズだ。
さらにそれを我らがサミュエル・L・ジャクソン主演でリメイクしたのが
『シャフト』(2000)である。
差別主義者の金持ち息子だったクリスチャン・ベイルをシャフトが懲らしめちゃうよ!っていう話だ。
そして遂に満を持して約20年振りに登場したのが今作!
立ち位置で言えば一応2000年版の続編かな!?
しかも過去作の主人公が全員出てるというのだからそれは見ないわけにはいかない!
日本では劇場公開しなかったけど!
そんな時に頼りになるのはNetflix先輩!
日本での配信権利をしっかり確保してくれてるぜ!
どうも、日本人だけど黒人や南米人のノリに似てるとよく留学中に言われていたキミシマムザ裕君です。
さっそくレビューを!
簡単あらすじ
ジョン・シャフト三世は銃が苦手なことからFBIの分析官を務める青年。ある日、彼の親友が他殺を疑わせる状況下で亡くなるという事件が発生した。何としてでも真相を突き止めたい彼は、長らく疎遠だった父親、ジョン・シャフト・ジュニアの協力を仰ぐことにするが・・・。
感想
ブラックパワーはいずこへ!?
3世代シャフトの大衆アクション映画!
ある意味でどの層が見ても楽しめる作品にはなっていたが、
オリジナルの『黒いジャガー』や『シャフト』にあった
あ?白人!?なんぼのもんじゃい!
という反骨精神というかロックでファンクな魂は失われてしまった気がする。
もちろん音楽はブラックミュージックがメインだし主要キャストの殆どは黒人が占めているが、肝心のストーリーの部分からブラック魂<スピリッツ>感じることが出来なかった。
現代社会を舞台にしたことで”ブラックパワームービー”にすること難しくなったのは理解できるが、
その当時に描かれた小説が原作なためキャラの性格等も今の時代にに合っておらず、
それをギャグテイストにすることも成功はしていなかった。
特にサミュエルと息子の絡みはなんだかトンチンカン。
ってかシャフトってもっとクールにキメてて欲しいんだよなぁ~。
ただ親子の絆や3世代シャフトニよる協力プレイアクションとして気軽に見る分には充分楽しめる!
三世代のシャフトがウキウキ敵を倒しまくってたらそりゃ絵的に映えます。
キャスト
サミュエル・L・ジャクソン
ハリウッドには必要不可欠で説明不要なこのおじさん。
20年前とほとんど顔が変わってないという奇跡の老けないっぷりだが、
相変わらずクールなタフガイシャフトを演じていた。
しかし今回は親としての一面も強く出ており、
前作であったような尖った一面は緩和されて少しコミカルな演技を見ることが多かった。
ただこの古いキャラクター象のせいでちょっと時代遅れなおじさんになっていて可哀そうでもあった。活かしきれてないぜ監督…。
ジェシー・T・アッシャー
『インデペンデンスデイ:リサージェンス』などにも出ていた
”続編でよく息子役をやらされる俳優”の若手だ。
今作はパパシャフトとは裏腹に銃を苦手として文科系の分析官として生きてきた彼の成長物語としても見ることが出来、いかに彼を好きになれるかで作品の評価にもつながるだろう。
自分はクールでタフガイなシャフトが法を無視して黒人の敵をぶっ殺すという流れが好きだったので彼のナヨナヨした態度は嫌いであった(笑)
リチャード・ランドフリー
なにこの渋いお爺ちゃん…
初代『黒いジャガー』(1971)のシャフトを演じた方で、
出番はそこまで多くないがやっぱりシメるところはシメてくれる。
ただ一番驚いたのが、サミュエルとの年齢差がたったの
!!!6歳!!!
ということ。父親の設定なのに(笑)
サミュエルよ、あんたどんだけ若いんだ…。
あとはお尻が大きくてきれいな黒人女性の方々が沢山出てきました…。
まとめ
過去2作のような”ブラックパワー”を訴えかけてくるような映画ではなくなってしまったが、大衆アクション映画としては平凡な出来で仕上がっていた。
どっちにしろもう続編は作らなくていいんじゃないかな?💦
こんな人にオススメ
- ブラックパワームービーが好きな方
- シャフトシリーズ好きな方
- なんだかんだサミュエルが好きな方
おあとがよろしいようで…
過去作のシャフトはこちら!↓