印象セリフ
｢俺はあんたの救世主だよ｣
製作国:日本、台湾
製作年:2019年
上映時間:100分
▼予告編▼
妻夫木聡×豊川悦司W主演！ノワールサスペンス映画『パラダイス・ネクスト』予告編
はじめに…
皆さんは台湾がお好きだろうか。
中国から東に外れた島国で、中国とも日本とも文化が少し違う色鮮やかな素敵な場所。
そんな土地に流れ着いたワケありの2人が今作の主人公。
しかも日本映画界の中でも演技派として名高い
妻夫木聡&豊川悦司
が主演となっちゃあ見るしかない！
ということで見てきました！
どうも、留学中に何故か台湾人の友達が沢山できた男キミシマムザ裕君です！
早速レビューを！
簡単あらすじ
世間から身を隠すように台北でひっそりと暮らすヤクザの島の前に、お調子者でなれなれしい牧野が現れる。
牧野は初対面のはずの島の名前を知っており、島が台湾に来るきっかけになった事件の真相についてほのめかす。得体の知れない牧野をいぶかしく思う島だったが、牧野が何者かに命を狙われていると知り、一緒に台湾東海岸の町・花蓮へと向かうが･･･……(映画.com)
感想
楽園の向こうにあるものは･･･
不思議な空気を纏った、日本映画ぽくない日本人の映画。
ほぼオール台湾ロケで撮影したという異国感は流石で、日本では撮れない色彩や雰囲気を出せている。
2人の訳あり男と1人の女。
最初は仕方なく一緒にいた3人の関係値が少しずつ変わっていく様子をじっくりと見ることが出来る。
そこに待つのは幸せなのかそれとも･･･
この不思議な雰囲気を作り出しているのは台湾ロケというだけではない。
監督の半野喜弘。
彼は調べると面白い経歴で大阪生まれのパリ在住。
普段は映画音楽などやオーケストラで活動する音楽家で長編監督はまだ2作目なのだ！
登場人物達の会話に生まれる絶妙な間だったりテンポは音楽家が手掛けたからなのかと思うと妙に納得できたりする。
キャスト
豊川悦司
ワケあり元ヤクザのシマさん。
劇中でのセリフなんて数える程しかないんじゃないかと思うくらい寡黙な男なんだけども、険しい表情や瞳で語る演技がさすがである。
ただ個人的にはこんな無愛想なおっさんと旅はしたくない（笑）
妻夫木聡
軽薄で大雑把だけど裏がありそうな牧野を演じる。
妻夫木くんはこういう役が良く似合う！
裏で何考えてるか分からないけどケラケラ笑ってる男がピッタリ。
『渇き』とか『くる。』も良かったなぁ。
でも今作の彼はたまに寂しい目になる時があって抱きたくなります。。。
そういう意味では『怒り』の妻夫木ぽさもあります。
って最近短いタイトルよく出演してるな！(笑)
ニッキー･シエ
初めましてなんですけども最高にツンデレで可愛いヒロイン。
妻夫木くんに現地の言葉を教えながらふざけてるこのシーンとか尊すぎます。
まだ名前で検索してもそんなにヒットしないくらい日本では知名度が低いようなので個人的にひっそりと推していこう。
みんな気付かないでね。
その他
優しい現地人とか怖いヤクザとか沢山いたけど、
結局説明足らずで終わったこの人がすごい怖かったです。
まとめ
ある意味アメリカンニューシネマ的な作風でもある今作。
妻夫木君と豊川さんとニッキーちゃんの笑顔だけで終わるはずもなく、
しかしラストは含みを持たせるあたりがやらしいもんです。
さて、みなさんはこのラストをどうとったのだろう？
知りたい方はネタバレ欄にて！
楽しく生活が回り始めたと思った3人の奇妙な共同生活。 思い付きで行ったドライブで突然殺されたヒロイン。 もう逃げ場はないと悟った二人。 牧野は「運命からは逃げられない」とつぶやき彼女と一緒に船に乗り沖に出る。 シマはそんな牧野に銃口を向ける…。 空で鳴り響く銃声。牧野の表情。 銃弾が彼にあたったかどうか確認する術はなく、幕は閉じる。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ うーーーん、当たってても当たってなくてもどっちにしろ一寸先は闇。 シマの妻を間接的とはいえ殺してしまった牧野は贖罪の意味もこめて台湾に来てたのだろうし、彼に殺されるなら本望なのだろうけど、シマが背負いすぎていてつらい。 まぁ何より可哀そうなのはただ巻き込まれて殺されてしまったヒロインなんですけども…ラストについて※ネタバレ
こんな人にオススメ
- 台湾が好きな方
- 妻夫木&豊川が好きな方
- 台湾美人を発掘したい方
おあとがよろしいようで…
