印象セリフ
「お風呂屋さんの仕事も結構あぶないんですね…」
製作国:日本
製作年:2019年
上映時間:114分
▼予告編▼
はじめに…
皆さんは銭湯♨️と聞いてなにを想像するだろうか?
人が集まる大衆浴場、岩盤浴、サウナ・・・etc
⬆️だいたいこんなハッピーなイメージを抱くと思うが、今作はひと味違う。
銭湯が殺人現場に使われているのだ。
なにその設定面白い!
ということで見てきました!じつはかなり前に!
どうも、最寄り駅に天然温泉の銭湯があるのが自慢キミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
名門大学を卒業後、アルバイトを転々とし、うだつの上がらない生活を送っていた和彦。
ある日、偶然訪れた銭湯で高校時代の同級生・百合と再会した彼は、そこで一緒に働かせてもらうことに。
やがて和彦は、その銭湯が閉店後の深夜に浴場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知り・・・(映画.com)
感想
人生、こんなはずじゃなかった…
これは面白い。
【メランコリック(melancholic)=憂鬱】
バイト先の銭湯が殺人現場という非日常で陰鬱な設定を、時にコミカルに時に緊張感満載で描く絶妙なバランスの作風。
この作品を一言で表すのはある意味難しいのだ。
日常パートでは名門大学出なのに憂鬱に生きる主人公をリアルに面白くも空しく描き、
銭湯関連パートでは非日常の裏社会をアクション・サスペンス満載でお送りする。
突飛な設定なのにどこか親近感があるキャラクター達・・・。
この新しさが観た人を魅了した理由なのかもしれない。
まぁもちろん低予算映画なので映像のチープさというか若干作りの安っぽさは否めないが、それも含めて味があって良かったな。
キャスト
舞台挨拶で見た際に、皆で作り上げたチームワーク感が伝わってとても仲が良さそうでよかった。
中でも以下2名と監督は3人で1つのユニット『one goose』として活動していくらしい!
皆川暢二
あとから生で観たときの素顔がイケメンすぎて二度見したのに、
劇中ではずっと少し痛いオタクを熱演していて最高。
やりたいことがみつからずただ生きているだけの空っぽの日常。
目の奥が死んでる感じがたまらない。
特におそらくアドリブだと思われるが、彼女との食事シーンでの一言
ゆりの手があったかいからだよぉ~
は最高で爆笑した。
使命を与えられるとわかりやすく嬉しそうに充実していく姿も可愛らしかった。
磯崎義知
最初はただのチャラい若者だと思ったらとんでもなくかっこいい役!
しかも劇中のアクションがキレキレだと思ったら、
この方がアクションシーンの構成と指導を行っていたらしい!
俳優以外にも”タクティカル・アーツ(戦術的芸術)ディレクター"として活躍してるらしい(聞きなれない)
あと撮影が毎週末行われていたから期間中はブリーチを何度もして髪の毛を痛めたらしい(笑)
その他
ヒロインの吉田芽吹ちゃんはあざとい女を可愛く演じていてよかったし、
「おーけー」が口癖の店長約羽田真も渋かった。
まとめ
メランコリックな毎日を送ってる皆さんも生きてる意味がある、
生きていて幸せだなぁと思ってほしい。
そんなメッセージが籠ってるような気がした作品。
また『カメラを止めるな』同様小さな映画館ではじまり少しずつ話題を呼んでたり、
映画館の前でキャストや製作の方が一所懸命にチラシを配ってたりもする辺りの観客との距離の近さも良いよねぇ。
こんな小粒だけど良作な邦画が少しずつ増えてくれたらオタクとしては嬉しいなぁ〜
みなさんとお話してパンフにもサインを貰えて最高でした!
(夏祭りの前に行ったから浴衣なのはご了承ください)
こんな人にオススメ
- マイナー邦画好き
- 銭湯が好きな方
- 殺し屋が好きな方
おあとがよろしいようで…