印象セリフ
「ハロー、ダニー｣
製作国:アメリカ
製作年:2019年
上映時間:152分
▼予告編▼
映画『ドクター・スリープ』本予告60秒 2019年11月29日（金）公開
はじめに
皆さんは『シャイニング』をご覧になったことはあるだろうか？
1980年に公開され、カルト的人気を誇るホラー映画である。
最近では『レディプレイヤーワン』などもそうだが、後のポップカルチャーに多大な影響を与えいまだにオマージュなどをされ続けている名作。
そんな名作に40年振りの続編！？
そりゃ見るしかないでしょ！
ということで、柳沢慎吾ちゃんが何故かゲスト登壇した試写会にて見てきました。
どうも、『シャイニング』に登場する色っぽいお姉さん幽霊を見て興奮してしまった少年時代を持つキミシマムザ裕君です。
早速レビューを！
簡単あらすじ
40年前、狂った父親に殺されかけるという壮絶な体験を生き延びたダニーは、トラウマを抱え、大人になったいまも人を避けるように孤独に生きていた。
そんな彼の周囲で児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が発生し、あわせて不思議な力をもった謎の少女アブラが現れる。
その力で事件を目撃してしまったというアブラとともに、ダニーは事件を追うが……（映画.com引用)
感想
狂気と血の惨劇、再び…
これは素晴らしくバランスの良い作品。
ホラーと言うよりは、ダークファンタジーに近い作風だがそれこそスティーブン・キングらしさなのかもしれない。
前作にも登場した”シャイニング(超能力)”をメインとしてアクション要素も強くなったり、かなり見やすくなったように見える。
元々キューブリックによる『シャイニング』は原作の”超能力”部分を大幅に削ったり、
ホテルの末路を変えてしまったりと改変が多くキングも納得いっていないことで有名だった。
そんなキングの溜飲も下がる内容にしつつ、
キューブリック財団側も納得させるような作品を作らないといけないハードルの高さを見事にクリアしたのがこの監督なのだ！
監督:マイク･フラナガン
2015年に『オキュラス 怨霊鏡』という見るからにB級らしい名前のホラー映画を見た時に彼を認識してから、ホラー映画の新鋭としていつか羽ばたくと信じていた！
彼はまさに今作を作るために監督をしてるかのような経歴を持っている。
キングの原作小説の数々を読んできたことでホラーが好きになり、
キューブリックの映画を見て監督を志すキッカケとなっているのだ。
まさにハイブリッド監督！
そして既にキング原作映画は『ジェラルドのゲーム』などで監督済みなのでキングも安心して任せられたのでしょう。
↑愛する夫と縛りプレイをしていたら夫が死んじゃって動けなくなる…
というトンデモホラー映画(笑)
キャスト
ユアン･マクレガー
さすが名優、文句なし。
やさぐれた大人になってしまったダニーを優しく演じていた。
後半に登場する例のホテルパートでのとあるシーンの狂気満ちた演技もたまりません。
はやくオビワンのドラマやってください。
レベッカ・ファーガソン
『グレイテストショーマン』『ミッションインポッシブル』
シリーズと最近引っ張りだこな彼女が悪役を好演。
人間とは違う長寿の一族を愉快かつかっこよく演じている。
でも彼女達もただの悪役として勧善懲悪にしないあたりも憎い演出である。
その他
ダニーと共に危機に巻き込まれるアブラちゃん役カイリー・カランはオーディションから勝取っただけあって、大人びてるけどまだどこか幼い少女をこなしていた。
あとは『ワイルドスピード スーパーコンボ』でロック様の兄貴を演じでいた
クリフ･カーティスがまた面倒見の良いおっさんをやってたり、
『ソムニア』でフラナガン監督と仕事をした繋がりからかチョイ役で天才子役の
ジェイコブ･トレンブレイ君が出てた。可愛い。
まとめ
“死に対する恐怖”を様々な目線から描く今作は、
人生の折り返し地点を過ぎたキングが自分自身の人生を振り返り執筆してるようで少し切ないが、まだしばらくは彼のホラー小説の映像化の勢いは止まらないだろう。
来年度公開のキング原作映画『ペットセメタリー』も楽しみ！
あ、でもキューブリックが生きてたら今作を見て怒りそう(笑)
こんな人にオススメ
- 『シャイニング』好きだった
- マイク･フラナガンに期待している方
- ユアン･マクレガーのダニーを観たい方
おあとがよろしいようで…
