印象セリフ
「私は…最強の捕食者よ」
製作国:アメリカ
製作年:2019年
上映時間:87分
▼予告編▼
はじめに
皆さん台風19号はご無事でしたでしょうか?🌀
史上最大規模の大嵐、地域によっては被害が甚大な方もいたかもしれません。
今作はまさにそんな規模のハリケーンが来たことで街にワニが溢れてしまうというジャンル系おバカ映画である。
公開日はなんと10月11日㈮
関東に台風が直撃する前日なのだ🐊
このタイミングの悪さについ公式垢までこんなツイートをする始末。
『クロール ー凶暴領域-』
— 『クロール -凶暴領域-』公式 (@CrawlMovie_JP) October 11, 2019
本日公開です!
…が……
非常に強い勢力の
台風19号が接近しております。
(このタイミングには
正直公式も驚いております💦)
みなさま、、どうぞ安全第一で。
充分お気をつけて、劇場にお越しくださいませ🐊#クロール凶暴領域#今度はワニだ pic.twitter.com/qOouDLYtUE
ま、まあ作品自体は悪くないので
不謹慎だ!!
という意見はお控えください(笑)
ということで台風が落ち着いた頃に見て来ました!
どうも、ワニ映画は午後のロードショーで『マンイーター』しか見た事がない男ことキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知る。
父を捜しに実家へ向かったヘイリーは、地下室で重傷を負って気絶している父を発見。
しかしその瞬間、背後から何者かに襲われ、地下室の奥へと引きずり込まれてしまう。
浸水のタイムリミットが迫る中、大量発生したワニのテリトリーとなった思い出の我が家から、負傷した父とともに脱出を図るヘイリーだったが…(映画.com一部引用)
感想
目の前には大量のワニ!
背後では最大規模のハリケーン!
まさに背水の陣!
で挑む緊張感抜群の映画。
殆どの人が名前とストーリーを見てイロモノジャンル映画と錯覚してしまうのもおかしくない。
そしてそれは間違っていない。
が、しかし!
今作にはそんなジャンル映画の一流達が揃っているのだ。
制作は『スパイダーマン』三部作のイメージが強いが,
実は『死霊のはらわた』等ホラー畑出身のサム・ライミ!
そして監督は『ピラニア3D』などを手懸けた鬼才アレクサンドル・アジャ監督なのだ!
アジャは『ハイテンション』というとんでもない残酷フランス映画で鮮血な出世を飾り、『ヒルズ・ハブ・アイズ』で一発屋ではないことを証明しハリウッドに進出した男。
ただ最近は『ホーンズ 容疑者と告白の角』や『ルイと9番目の人生』など面白いけどもグロ描写控えめな印象で
あれ?ちょっとアジャ落ち着いちゃった・・・?
と少し悲しくなっていたのもファンの本音だろう。
そこで満を持して現れた今作!!
圧倒的ワニの恐怖!そしてもったいぶらない噛みつきっぷり!
主人公もサブキャラも関係なく画面に血が迸る!
そうそうこういうのを待っていたんです。
ワンシチュエーションなのですぐに飽きてしまうかと思いきや上手く追い込まれる状況やステージを上手く変えて常に観客をヒヤヒヤさせてくれる。
またワニの動きも意外と研究されていて、獲物を噛みちぎるときの必殺技と言える
”デスロール”という回転を使っていたりと興奮した
(※ディスカバリーチャンネルか何かで観た付け焼刃知識)
↑これです(笑)
こういう映画はモブキャラを無駄に殺しまくることでグロ描写を増やしたりすることがあるのだが、その心配もなく無駄にキャラ数が多くないのも嬉しいところ。
そしてその中にしっかり親子の絆の物語を入れ込みただのパニックスリラーで終わらせないあたりも周到である。むしろそっちがメインなくらい。
まさにおかえりなさいアジャ監督!
という拍手で迎えたい映画だ(笑)
キャスト
カヤ・スコデラリオ
『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』辺りから出始めた若手美人女優さん。
水辺のイメージが付いたのか見事主人公役を獲得した。
やっぱり泳ぎなどが必要な場面では金髪巨乳の美女よりもこういうスレンダー美人の方が説得力がある。
また強気で睨みを利かせる表情も生存能力が高そうで良い。
あとツンデレな娘役柄もわかってらっしゃる。
あとこのスクリーム・クイーンっぷりは今後のホラー界にも重宝されそうだ。
パリー・ペッパー
最強ヒロインの父親なだけあって、どこを噛まれてもなかなか死なない強靭な肉体を持っていた。そしてとにかくスパルタで娘に向かって
「お前は奴ら🐊よりはやく泳げる」
とかいうダチョウ倶楽部もびっくりの無茶ぶりかましてきます。
彼は『プライベートライアン』で狙撃手とかやってたけどなんだかパッとしない。
それよりこれぐらいの年齢の娘を持っても違和感がない年齢になっていたことに驚いた。
今作では彼と娘の固い絆を描く物語でもあるのでこのアメリカ田舎の頑固親父感も良かった。
あとは親切で助けにこようとしてきた人々が殆ど可哀そうなことになっていました(笑)
まとめ
アジャ監督が久々に生き生きと撮ってるのが想像できた良作。
タイミングはいろんな意味で凄かったけど、ただのB級映画として捨ておくにはもったいない良作なので是非!
あと娘を大事に育てておいて悪いことはありません(笑)
こんな人にオススメ
- ワニ映画好き
- パニック・ワンシチュエーション映画好き
- アレクサンドル・アジャ監督のファン
おあとがよろしいようで…