印象セリフ
「私が見るからあなたは見なくていいわ」
製作国:アメリカ・イギリス合作
製作年:2019年
上映時間:110分
▼予告編▼
はじめに…
皆さんは戦場記者はご存知だろうか?
戦場の前線で命懸けの取材を行う記者たちのおかげで、
我々はリアルな市民の目線での戦争を知ることが出来る。
今作はそんな戦場記者の中でもずば抜けて勇敢で嗅覚を持った女性
メリー・コルヴィン
が題材の伝記映画である!(この写真BIGBOSSみたいですやな)
ということで映画館の緊張感で観たかったので行ってきました!
どうも、戦争ゲームは好きだけど戦争は嫌いなキミシマムザ裕君です。
早速レビューを!
簡単あらすじ
イギリスのサンデー・タイムズ紙の戦争特派員として活躍するアメリカ人ジャーナリストのメリー・コルビンは、2001年のスリランカ内戦取材中に銃撃戦に巻き込まれて、左目を失明してしまう。
黒い眼帯を着用し、PTSDに苦しみながらも、人びとの関心を世界の紛争地域に向けたいという彼女の思いは強まっていく・・・・・(映画.com)
感想
少しでも伝えたい。
凄まじい戦争の真実を。
アメリカでは有名なのかもしれないが、正直彼女についての情報は0。
しかも恥ずかしながら世界の戦争・紛争の実情に関してはかじった程度にしか知らないため楽しめるかどうか不安だったが、これは知らない人の方が見るべき映画だった。
プライベートを捨てでも、命を張ってでも戦場の真実を伝えようとする彼女の強さに感動した。
もちろんスーパーヒーローのように最強なわけではなく、性格は扱いずらかったりPTSDに怯えていたりと等身大の彼女を描いている辺りがよりリアリティが増した。
そして戦場での描写は非常に緊張感があって映画館で観るべき案件。
言葉が通じない恐ろしさも敢えて字幕を入れないことで日本人にもよくわかった。調べてみると監督はドキュメンタリー映画畑出身でフィクションは初だとか。どおりでリアルで淡々とした作風なわけだ!
彼女を映画にすることで自分のような興味のない人間に少しでも広まるという時点で作った価値があるのでしょう。
キャスト
ロザムンド・パイク
『007 ダイ・アナザー・デイ』のブロンドヒロインだった彼女が、
『ゴーンガール』でやばい女優だと気づき、今作の貫禄たっぷりな風貌にはひたすら圧倒された。
飾らない等身大な美しさ、芯の強い女性の美しさを全力投球で演じていて素晴らしかった。化粧っけもないし、体型もセクシーとは言えないのに女性的な魅力に溢れていたのは彼女が美人だったからだけではないだろう。
ジェイミー・ドーナン
『フィフティシェイズオブグレイ』でSM御曹司としてブレイクした彼も、
きっとティーン向けの薄いエンタメ作品よりもこういった社会派向けなキャリアを重ねていきたいのだろう。
イケメン具合は隠せてなかったが髭もじゃのカメラマンを好演していた。
日本で戦場カメラマンといえば、、
それはさておき。
ちなみに元々は『ロケットマン』『キングスマン』のタロン・エガートン
が演じる予定だったのをスケジュールの都合で断念したんだとか。
スタンリー・トゥッチ
あれ?今作もゲイかな?
と思ったらしっかり女性が好きな成功者の役。
彼から醸し出される高貴なゲイの雰囲気はなんなのか誰か研究して欲しい。
風呂上がりのタオルの巻き方に爆笑しそうになるのをぐっと堪えた。
まとめ
我々日本人にとって今や身近と呼べる戦争は少ないかもしれない。
そんなどこか遠くのファンタジーのように思えてしまう出来事真実をを戦場記者は伝えたいのだ。
これは現実だと…。
ニュース番組でとある戦争の報道があった際は、
チャンネルを変えずに少しでも興味をもって見てみよう。
その1歩が彼女のためになるのなら。
あ、エンドロールの曲までしっかり聞こう。ご丁寧に日本語字幕がついており、主人公とリンクしているので余韻に浸ることが出来る。
こんな人にオススメ
- 伝記映画好き
- 世界の戦場の実情を知りたい方
- ロザムンド・パイクのファン
おあとがよろしいようで…